質疑応答

出典: P2P SIP

時間の関係で回答できなかった質問やその後 blog等で出た質問への回答です。(吉田)

  1. この提案はデータを送受信したい全てのノードがオーバレイにjoinすることを前提としているが、センサのような非力なノードを混ぜたら成り立たなくなるのではないか?
    • (Ans.) 今回の説明では、DHTに代表される構造化オーバレイを想定していて、そのため、ノードの能力や役割に区別のない前提です。このため、センサのような非力なノードは対象に含めていません。(原理的な説明をする目的もあります)現実の話としてセンサのような非力なノードを含める場合についてですが、MANETのようなアドホックネットワークと構造化オーバレイを混在させる手法が有力であると考えています。分かりよい例として、構造化オーバレイのノードをsuperノードとし、非力なノードを配置させるやり方があります。
  2. ID層でルーティングを行わせることが重要であると述べているが、この場合、Locator層でもルータが同様のルーティングを行うので、無駄なように思える。そういうことはないか?
    • (Ans.) オーバレイでは、ID層とLocator層を分離する前提がなくても、この無駄は発生しており、アプリケーション層でルーティングを行わせる(エンドホストルーティング)際の宿命ともいえることです。しかしながら、NwGNでイメージされる将来像に近づいた場合、Locator層におけるルーティングは今よりずっと軽いものになっていることや現時点のアドホックネットワークのように、Locator層でルーティングを行わない形態もありえます。現時点では、これを無駄と考えずに研究を進めることが重要であると考えています。
  3. オーバレイは新しいプロトコルを開発するためのテストベッドとして重要、と位置づけてましたが、そうではないのでしょうか?オーバレイでなければ実現できない事があって、将来的にNwGNが目指す理想のネットワークが完成したとしても、その上に更にオーバレイが作られるんでしょうか?
    • (Ans.) テストベッド(PlanetLabのイメージ)とはやや違いますが、前半はYesです。後半についてですが、NwGNの関連研究に、汎用性のあるオーバレイの上にアプリケーション依存の高いオーバレイを重ねるマルチレイヤオーバレイの研究が出てきています。持続性(sustainability)を考慮すると、このような形態がどの時代においても存在するように思われます。